■コラム■模倣した技術の進化の末路は・・・I/T-01

「中国がモデルナ製メッセンジャーRNAの中核的知的財産を渡すように要求して拒否されました。」(2022年10月1日ロイターより引用)

かつて私が中国でITの仕事をしていた時、暗号化技術を含むソフトウェア製品を中国に輸出しようとしたところ、中国政府より、「暗号化部分のソース公開」を求められた。

一時期、中国では「ウミガメ」が持て囃され、とにかく、欧米の最新技術を学び(盗み)、母国中国に戻って起業すると「厉害!」(日本語で、「凄い!」の意味)と褒めそやされた。

しかし、所詮パクリ、早晩馬脚を現す。パクリで得られた技術は、様々な基礎研究・基礎実験に裏打ちされておらず、進歩は望めない。その間の欧米諸国は研究と実験を重ね、一歩も二歩も先へ行くだろう。

私がそれを目の当たりにしたのは、高鉄(日本で言う新幹線)である。中国政府は、ドイツの車両と日本の車両を選定。中国の在来線は、日本の新幹線を同じ広軌であったため、いきなり、在来線に日本の新幹線と同じ車両が走った。いくら広さが同じだからとはいえ、いきなり260㎞/hで走らせるのはどうかと思う。

しかし、次に驚かされたのは、350㎞/hで走らせたこと。さすがに、新しい線路を敷くことになった。私が蘇州から上海まで乗車すると、なぜか、昆山で停車。用もないのに5分ほど停車していたが、寒い日でもないのに、空気がゆらゆらとゆれてい。つまり、過熱しすぎて冷却のための停車だったのだ。

それ以上、高鉄の進化はない。今は、安全性を考慮して(?)最高速度300㎞/hで走行している。新しいアイディアも無いまま多くの問題を抱えて走行している。高鉄に限らず、パクリで得た技術に発展性はない。今、何が問題で、どのように解決すべきか、この点を理解する必要がある。

アースインフォメーションテクノロジー
石坂卓三

221021 Ishi-2

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