InnoVEXはスタートアップの祭典、至近距離がターゲット、ずばり「半年後」のビジネスが基本ターゲット、「80点主義」で相互補完の関係を重視
■COMPUTEX & InnoVEX2025
このコラムではこれまでCOMPUTEX & InnoVEXの開催概要について、今年の注目ポイントについて、さらに事前登録と会場までのアクセスについて、シリーズで紹介してきた。また追加コラムでは、COMPUTEX & InnoVEXの特徴について、さらに前回は日本人ビジネスパーソンが知っておきたい日本の展示会との違いについて紹介してきた。そして今回は2016年からCOMPUTEXに併設されているスタートアップのイベントであるInnoVEXについて紹介していきたい。
視察を予定している皆さんはこのコラムのバックナンバーをぜひ参考にしていただきたい。また、シリーズの最後にはCOMPUTEX & InnoVEX2025を効率よく視察するための「モデルコース」についても紹介したい。ぜひご期待ください。
■InnoVEXは国内外のスタートアップが出展、欧米のアクセラレータが注目、台湾と組んで、グローバル市場へ
InnoVEXは2016年からCOMPUTEXに併設されているスタートアップの祭典である。国内外のスタートアップおよそ400社が出展する。欧米アクセラレータのビジネス戦略。InnoVEXとは国内外の企業が注目するスタートアップイベント集まるアジア最大のイベントと言っても過言ではないだろう。ヨーロッパのアクセラレーターなどグローバル市場を狙うために世界中のスタートアップが台湾に注目している。しかし、ちょっと残念なのは日本。そんな中で日本からのスタートアップの存在感が薄い。残念ながら、日本企業は出遅れている感じだ。
■台湾大手ベンダーはスタートアップの技術やソリューションに期待
こうした点を台湾大手ベンダーの視点から見てみよう。市場のニーズに合わせた製品やソリューションのいち早く開発すること、開発したソリューションをいち早く市場に投入していくこと、台湾大手ベンダーに求められているのはビジネスのスピード感である。フレキシブルな対応、時にはチャレンジスピリッツを発揮して製品開発に取り組む必要がある。もちろん、自社で賄いきれない技術やソリューションをスタートアップベンチャーに期待し、素早く取り込んでスピーディな製品開発に取り組む。ここに台湾スタートアップエコシステムの特徴がある。(詳しくはコラム「IC TAIWAN GRAND CHALLENGE」にて)
■フランス、ベルギー、オーストラリア、ブラジル、インドネシア、インドなど各国のアクセラレーターがInnoVEXに出展
こうした台湾ベンダーの動きに海外のアクセラレータも注目する。それぞれの国と地域のスタートアップを台湾ベンダーに繋ぐ。その舞台がInnoVEXであり、IC TAIWAN GRAND CHALLENGEである。InnoVEXにはフランス、ベルギー、オーストラリア、ブラジル、インドネシアなど海外のアクセラレーターがパビリオンを設置している。目的の一つが台湾大手ベンダーとの連携、台湾をベースキャンプにしたグローバル市場でのビジネス展開だ。
■台湾スタートアップの特徴は下記・・・
第1に、市場は最初からグローバル、第2にハードウェア+IoTソシューション、第3に必ずしもIPOを目指さない。市場は最初からグローバルであること。これは台湾国内の市場がメインターゲットではないと考えている。
※IC TAIWAN GRAND CHALLENGEについて※この件と台湾スタートアップの特徴については改めてレポートの機会を作ります。
うくりますと、
■COMPUTEX & InnoVEX2025開催概要
会期は5月20日(火)から5月24日(金)まで4日間。会場は台北の「台北世界貿易センター南港ホール」(TaiNEX)の第1ホール及び第2ホール。出展企業数は1,800社、4,800小間。来場者は10万人を予測。主催はTaipei Computer Association/TCA(台北市電脳商業同業公会)とTAIWAN TRADE CENTER/TAITRA(中華民国対外貿易発展協会) 第1ホールの4階にはACER(宏碁)、ASUS(華碩)、MSI(微星)など台湾を代表する大手ベンダーが出展。また今年で10回目を迎えるInnoVEXには国内外から400社を超えるスタートアップが出展。注目を集めそうだ。日本語の「事前登録」のサイトはこちらから https://www.computexonline.com.tw/?userlang=jp
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