<コラム>COMPUTEX & InnoVEX2025関連情報をシリーズで連載(1)

250506 COMPUTEX■はじめに

このコラムは3シリーズでCOMPUTEX & InnoVEXの特徴や見どころを紹介していきたい。第1回目はCOMPUTEX & InnoVEXの開催概要について、第2回目は今年の注目ポイントについて、第3回目は事前登録と会場までのアクセスについて、シリーズで紹介していく。視察を予定している皆さん、ぜひ参考にしてください。また、シリーズの最後にはCOMPUTEX & InnoVEX2025を効率よく視察するための「モデルコース」についても紹介したい。ぜひご期待ください。

■1■COMPUTEX & InnoVEX2025会期は5月20日(火)から5月24日(金)まで4日間

COMPUTEX & InnoVEXの主催はTaipei Computer Association/TCA(台北市電脳商業同業公会)とTAIWAN TRADE CENTER/TAITRA(中華民国対外貿易発展協会)の2つの団体による共同主催。今年の会期は2025年5/20(火)から5/24(金)まで4日間での開催。例年は6月の第1週または第2週がCOMPUTEX & InnoVEXの会期であるが、今年は5/30に「端午節」(端午の節句)がある関係で会期が前倒しとなり5/20(火)が会期初日となった。「端午節」(端午の節句)とは国民の祝日で今年は曜日の関係で6月第1週が土日を加えた連休となるため会期前倒しでの開催となった。

COMPUTEX & InnoVEX2025の出展企業数は1,800社、4,800小間。来場者は10万人を予測している。会場は台北の「台北世界貿易センター南港ホール」(TaiNEX)の第1ホール及び第2ホールでの開催。主催者の発表によると出展企業数は過去最高での開催となる。

■大手ITベンダーは第1ホール1F、スタートアップイベントInnoVEXは第2ホール4F

ACER(宏碁)、ASUS(華碩)、GIGA-BYTE(技嘉)、MSI(微星)など台湾を代表する大手ベンダーはもちろん、グローバル市場を狙う中堅・中小企業からスタートアップが海外から訪れるバイヤー向けに最新製品やソリューションを出展する。

今年で10回目の開催となるInnoVEX2025はスタートアップのイベントとしてすっかり定着した。国内外のスタートアップ400社が出展する。注目はヨーロッパやアジア諸国のアクセラレータがパビリオンを出展。台湾をベースキャンプとして活用して、グローバル市場を目指す。自分たちの製品やソリューションを台湾ベンダーに売り込むことによって、台湾ベンダーが持っているグローバル市場におけるネットワークを活用することが狙いだ。

■半導体のデザインハウスデザイン、EMS巨大企業の出展に注目

MEDIATEK(聯發科技)、FOXCONN(鴻海)、PEGATRON(和碩)と言った企業が今年のCOMPUTEX & InnoVEXには出展する。MEDIATEK(聯發科技)とはデザインハウス、FOXCONN(鴻海)は台湾最大のEMSベンダー、PEGATRON(和碩)とはASUS(華碩)から独立したこちらも台湾を代表するEMS企業である。

「AI NEXT・・・」が今年のテーマである。MEDIATEK(聯發科技)は半導体のデザインハウスとしての注目企業、また、FOXCONN(鴻海)やPEGATRON (和碩)は台湾を代表する巨大EMS企業であり、従来はCOMPUTEXへのフロア出展はない企業。本来は設計や製造に徹するはず「黒子」の企業がCOMPUTEXという華やかな舞台にパビリオン出展する。もちろん、これまでもバイヤーとの商談を目的として、会議室に製品展示をする取り組みもあったが、メインホールに大きなパビリオンを構えるといった出展は力の入れ方がこれまでとは違う。今年の大きな注目ポイントだ。

AIが大きなトレンドとして注目を集める中、こうした企業がAIを活用したどんな製品を出展してくるか、ぜひ注目したいところだ。FOXCONN(鴻海)、PEGATRON(和碩)はFOXCONN(鴻海)、PEGATRON(和碩)は南港第1ホールの4F北メイン通路の入り口付近にパビリオン出展。MEDIATEK(聯發科技)も南港第1ホールの4F中央メイン通路の一角に大きなパビリオンを出展する。こうしたデザインハウスやEMS巨大企業の出展はこれまでにはない動きであり、ぜひブースに足を運んでいただきたい。

※COMPUTEX & InnoVEX2025事前登録

https://www.computexonline.com.tw/?userlang=jp

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