Computex2018 Report(3) 南港ホール4F、さまざまな方向性を模索する大手ベンダー

■3■南港ホール4F、さまざまな方向性を模索する大手ベンダー
南港ホール4Fで最も存在感を示していたのはASUS(華碩)ブース。昨年のComputexで発表したサービスロボット「Zenbo」をメイン通路沿いのミニステージに配して、踊ったりステージを動き回ったりロボットのパフォーマンスを披露していた。また、ブース内ではノートブック、タブレット、携帯電話、Gaming PCなど全方位的に製品を展示。来場者の注目を集めていた。<写真5>
一方、Benq(明基)は無人コンビニのシステムを出展。顔認証のゲートから店舗内の清算レジまでブース内に無人コンビニの買い物空間を設えてデモを行っていた。また、今年もブース内にロボットアームを設置し、スマートファクトリー分野にも積極的に取り組んでいる姿勢をアピール。BtoBソリューションを全面に打ち出した展示だった。<写真6><写真7>
MSI(微星)は南港ホールの4FにGaming PCを出展、1Fにはスマート・ビーグル、テレマティスのソリューションを出展。フロアーを分けた出展を行っていた。台湾の大手PCベンダーはGiga-Byte(技嘉)やAcer(宏碁)などGaming PCを中心とした方向に向かう企業とBtoBソリューションに向かう企業と2つの流れができつつある。そうした中で、MSI(微星)はどちらにも均等に力を入れている姿勢が印象的だった。<写真8>
MitacはBtoBソリューションに向かう代表事例。今年も図書館の貸し出しシステムを出展。IoTを使ったソリューションはさまざまな分野で具体的な浸透を見せている。(BtoBソリューションに向かう台湾大手ベンダーの一連の動きを見ているとASUS(華碩)ブースが逆に保守的にすら見える)<写真9>
一方、今年のComputexで個人的に最もショッキングだったのはAcer(宏碁)ブース。パソコン最大手である老舗Acer(宏碁)のブースからパソコンやタブレットが消えた。今年のAcer(宏碁)は「Predator」(プレデター)というネーミングでGaming PCを展開。独自の方向性を模索している。今年のComputexではこのGamingブランドを全面的に押し出し、ゲームが中心の出展となった。<写真10>

<写真5>ASUS(華碩)ブースでは揃ってダンスをする「Zenbo」が迎えてくれる

180710-1_S (21)

 

 

 

 

 

 

 

<写真6>Benq(明碁) ではブース内に自動コンビニを再現、カゴの品物をボタンひとつで手軽に決済

180710-1_S (5)

 

 

 

 

 

 

 

<写真7>こちらもBenq(明基)ブース、ロボットアームのデモ

180710-1_S (6)

 

 

 

 

 

 

<写真8>MSI(微星)は南港の1Fにテレマティクス・ソリューション

180710-1_S (8)

 

 

 

 

 

 

<写真9>MiTAC(神通)は図書館システムのソリューションを出展

180710-1_S (9)

 

 

 

 

 

 

<写真10>Acer(宏碁)ブースからパソコンやタブレットなどIT端末の出展が消えた

180710-1_S (10)

 

 

 

 

 

 

 

============================================
■■■ Computex2019 & InnoVEX2019 開催概要 ■■■
https://show.computex.biz/2019/
http://www.tcatokyo.com/COMPUTEX2019-1.pdf
http://www.tcatokyo.com/Computex2019.pdf
============================================
≫世界中からバイヤーが製品調達のために集まるアジア最大の展示会
≫IoT各分野のハード/ソフト、ソリューションのトレンドがわかる製品展示
≫InnoVEXではスタートアップベンチャーの製品や技術出展に注目
■主催:台北市コンピュータ協会(TCA)、台湾対外貿易発展協会(TAITRA)
■会期:Computex2019 5/28(火)~6/1(土) 会期5日間
InnoVEX2019 5/29(水)~5/31(金) 会期3日間
■時間:午前9時半~午後6時まで(ただし、最終日は午後4時まで)
■会場:Computex2019南港ホール/新南港ホール/南港地区(2会場)
InnoVEX2019 台北世界貿易センター第1ホール/信義区
■出展規模:Computex 1,602社、5,015小間(2018年実績)
InnoVEXベンチャー企業388団体(2018年実績)ピッチエントリー100社
書類審査後28社がプレゼン、ファイナリスト8社、優勝賞金30,000米ドル
■海外からのバイヤー登録者168か国と地域から42,284人(2018年実績)
出展企業はAsus Acer MIS Microsoftなど大手ベンダーからベンチャー
スタートアップ企業まで1,600社、日本からの出展企業にも注目
■Computex2019 & InnoVEX2019視察サポートプログラム
http://www.tcatokyo.com/Computex2019.pdf
http://www.asia-net.biz/kaigai.pdf
—————————–
■Computex2019 & InnoVEX2019関連セミナー開催予定
http://www.asia-n.biz
≫Computex2019 & InnoVEX2019セミナー(大崎ゲートシティにて)
3/14(木) 「先取り/見どころ説明会」 19:00-20:30
≫Computex2019 & InnoVEX2019セミナー(大崎ゲートシティにて)
5/23(木) 「出展製品/見どころ、直前説明会」19:00-20:30
≫Computex2019 & InnoVEX2019セミナー 台北/現地にて
5/28(火) & 5/29(水) 「出展製品/現場解説セミナー」18:30-20:00
≫Computex2019 & InnoVEX2019セミナー(大崎ゲートシティにて)
6/19(水) 「Computex視察報告会」 19:00-20:30
※詳細は下記メールまでお問い合わせください。
http://www.asia-net.biz/asia-net.jpg
—————————–

記事を印刷この記事を印刷する