Computex2017レポート<17>InnoVEX 2017とは併設されたベンチャーイベント

■InnoVEXとはComputex内に設けられたスタートアップ企業を対象としたイベント。出展企業は23の国と地域からの272社。海外からの出展も多く、国内外の多くのメディアからも注目を集めた。このイベントは昨年からComputexに併設され、今年で2回目の開催となる。会期は5月30日(火曜日)から6月1日(木曜日)までの3日間。Computex会期と重なる。(Computexは6月9日までの5日間) 信義地区の世界貿易センター第3ホールがInnoVEXの専用会場として使われた。

■イベント名となっているInnoVEX とは、Innovation、Venture、Exhibitionsを組み合わせた造語。IT分野のハードウエア及びソフトウエアで革新的な技術の開発に取り組んでいるスタートアップやベンチャー企業の祭典である。自ら開発した技術やビジネスモデルを発表し、投資家や大手ベンダーに売り込むことが目的。国内外の有力なVC(ベンチャーキャピタル)も注目するイベントである。詳細はTCA東京事務所と検索の上、Computex2018関連のページにて。

■会場は出展ブースのエリアとステージのエリアに分かれる。第3ホールの正面から入って左奥には会場面積のおよそ4分の1を使ってセンターステージが設けられ、キーノートスピーチやパネルディスカッション、ピッチコンテストなどが行われた。他にもプレゼンテーションステージ(ミニステージ)やパビリオンでのプレゼンテーションなど出展企業が技術力やビジネスモデルを発表する機会が多く設けられ、それぞれ熱気に溢れたプレゼンテーションが行われた。来場者総数は3日間でおよそ1万5千人。

■プレゼンのメインは3日間を通してセンターステージで行われたピッチコンテスト。最終日の午後に行われたファイナルでは立ち見がでるほどの盛況ぶりだった。優勝賞金10,000米ドルを賭けてプレゼンテーションが繰り広げられ、各社とも技術力やビジネスモデルを審査員にアピールした。審査員側からも鋭い質問が浴びせられ、真剣勝負のやり取りはなかなか見応えがあった。

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■■■ Computex & InnoVEX2018 開催概要 ■■■
 http://www.computex.biz/computextaipei/2018/
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≫会期:Computex2018 6/5(火)~6/9(土) 会期 5日間
 InnoVEX2018 6/6(水)~6/8(金) 会期3日間
≫会場:Computex2018 台北世界貿易センター/南港ホール
 InnoVEX2018 世界貿易センター第3ホール
≫時間:午前9:30~午後6:00
 ただし、Computex最終日4:00pmまで
≫主催:TCA/Taipei Computer Association
 TAITRA/台湾対外貿易発展協会
≫出展規模:Computex 1,600社、5,010小間(2017年実績)
 InnoVEXベンチャー企業272社(2017年実績)
 InnoVEXピッチエントリー企業数100社、セミファイナリスト28社
 ファイナリスト8社、優勝賞金30,000米ドル
≫来場者数:167か国と地域から41,378人(2017年実績)
≫事前登録
 https://computex2018.accupass.com/Buyer/Step1
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≫Computex & InnoVEXの特徴
・4万人の外国人バイヤーが集まるアジア最大のITトレードショウ
・InnoVEX は2016年から併設されたベンチャーイベント/ピッチに注目
・製品調達で、海外市場開拓で、パートナー探しのため4千人の日本人

■Computex & InnoVEX2018公式サイト
 http://www.computex.biz/computextaipei/2018/
■Computex & InnoVEX2018「事前勉強会」はこちらから
 http://asia-n.biz/?p=3033
■Computex & InnoVEX開催概要
 http://www.tcatokyo.com/Computex01.html

■Computex & InnoVEX2018開催概要/ダウンロード
 http://www.tcatokyo.com/COMPUTEX2018-1.pdf

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