InnoVEX Report(7) 台湾IT産業の中でComputex & InnoVEXが果たす役割

通常スタートアップイベントとは出資者を募り、アクセラレーターやメンターなどビジネスモデル構築を支援してくれるパートナー企業を探すというのが一般的だ。まずは資金集め、次にアイデアを形にする試作、そして小ロット生産から量産体制を目指すという形で進むのが一般的だろう。プレーヤーとして大手量産ベンダーが登場するのは最後の最後かもしれない。VCが主導的な役割を果たしてスタートアップと大手ベンダーとを繋ぐこともある。

しかし、台湾の場合はちょっと様子が違う。台湾のスタートアップイベントではスタートアップチームのプレゼンにまず大手量産ベンダーが反応することが多い。「これはいい」という技術や製品に対して、まず大手量産ベンダーが手を挙げ、自社内のリソースを使ってビジネスモデルの構築を支援する。つまり、大手量産ベンダーがアクセラレーターやベンターの役割も果たし、場合によってはVCや個人投資家に働きかけをする。

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製品の試作から量産まで、さらに自社の販路を使って販売からアフターサービス体制に至るまで主導的な役割を果たして製品を自社製品として世に送り出す。必要であればVCとの連携もある。VCが必要なければ積極的な自社投資もある。InnoVEXが注目されているのはこの点であり、台湾で開催されるスタートアップイベントもこの点に大きな特徴がある。このレポートに関する問い合わせについて、詳細な内容についてはTCA東京事務所/担当吉村までご連絡ください。電話は03-3299-8813まで。メールアドレスはyoshimuraに続けて@tcatokyo.comまで

2019年4月、5月には東京で事前勉強会/直前見どころセミナーを開催予定。さらに会期初日と2日目の夜には注目製品を現地で紹介する「現場見どころセミナー」を開催予定。こちらも詳しくはTCA東京事務所まで。

 

■Computex2019 & InnoVEX2019開催概要
主 催:台北市コンピュータ協会(TCA)、台湾対外貿易発展協会(Taitra)
会 期:Computex2019 5月28日(火曜日)~6月1日(土曜日)会期5日間
InnoVEX2019 5月29日(水曜日)~5月31日(金曜日) 会期3日間
時 間:午前9時半~午後6時まで(ただし、最終日は午後4時まで)
会 場:Computex2019南港ホール/新南港ホール/南港地区(2会場)
InnoVEX2019 台北世界貿易センター第1ホール/信義区
出展規模:Computex 1,602社、5,015小間(2018年実績)
InnoVEXベンチャー企業388団体(2018年実績)ピッチエントリー100社
セミファイナリスト28社、ファイナリスト8社、優勝賞金30,000米ドル
≫海外からのバイヤー登録者168か国と地域から42,284人(2018年実績)
出展企業はAsus Acer MIS Microsoftなど大手ベンダーからベンチャー
スタートアップ企業まで1,600社、日本からの出展企業にも注目
■Computex2019&InnoVEX2019開催概要
http://www.tcatokyo.com/COMPUTEX2019-1.pdf
■InnoVEX2019開催概要
http://www.tcatokyo.com/InnoVEX2019-1.pdf
■InnoVEX2019出展に関して
http://www.tcatokyo.com/InnoVEX2019-2.pdf

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